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小高神社おみだらし

 国指定重要無形文化財「相馬野馬追」の南相馬市に行ってきました。「相馬野馬追」では約400騎の騎馬武者が甲冑をまとい、太刀を帯し、先祖伝来の旗指物を風になびかせながら威風堂々にして豪華絢爛な時代絵巻を繰り広げるという、馬好き、戦国好きにはもう堪らないお祭りです。祭事は7月の最終週に行われるのですが、コロナの影響でここ2年は御省略の形式で執り行われ、観覧することはできませんでした。今年こそはと今回は下見してきた次第です。

 出陣式が行われる中村神社にお参りし、お行列の通り道や、神旗争奪戦の行われる雲雀ヶ原祭場地などを念入りに下見をした後、小高神社に向かいました。小高神社では祭りの最終日に「野馬懸」が行われます。「野馬懸」は、騎馬武者が荒ぶる裸馬を素手で捕らえ神前に奉納する儀式で、絵馬の起源とも言われています。

 お参りした後、御朱印をいただいたのですが、そこに「御神水(おみだらし)」300円という張り紙がありました。受付の方に聞いたところ、境内の湧き水に浸した和紙に馬の印判を押したものだそうです。昔戦いで大けがを負った時にこの御神水をかけるとたちまち治ったと言われており、身体の痛いところをこの和紙でさすると早く治るとの事です。もちろん買わせていただきました。和紙はすっかり乾ききっており、いつまでご利益が続くのか判断つきかねますが、乗馬の後、腰をさすったり、股関節にあてたりして大活躍しております。