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馬を背負った武士

 大河ドラマの【鎌倉殿の十三人】を毎週楽しみにしています。騎馬武者が登場すると全集中で視ています。画面の端っこで物見をしてる馬がいたり、落ち着きがなくて画面から見切れて行ってしまう馬がいたりで楽しいです。

 そこに遂に畠山重忠公が登場しました。清廉にして実直、「坂東武士の鑑」と称された源氏の武士です。源氏が崖の上から平家軍を急襲した一の谷の戦いにおける「鵯越の逆落とし」で、畠山重忠公は愛馬・三日月が怪我をしないようにと、三日月を背負って鵯の崖を降りたと言われています。

 深谷市にその銅像があるとの事で観に行ってきました。本当に背負っています。でも,この体勢で崖を降りるのは無理があるのではと思わされます。まず馬がおとなしく背負われている訳がないですしね。國吉の描いた錦絵では三日月はもう少し小型の馬で、畠山重忠公は右肩に前肢を乗せ、後肢を畳んだ状態で左手で持って崖を降りています。こっちの体勢の方が降りやすそうです。

 是非、【鎌倉殿の十三人】でこの場面を再現してほしいですが、馬が撮影のために危険にさらされるのは嫌なので、CGかお人形での再現をお願いします。